「ママ、やめたい」と感じた時の対処法を詳しく解説!

子育て

子育てに疲れた、育児に向いてない、子供にイライラするなど、楽しみにしていたはずの育児がいつの間にか陥っていた「育児地獄」。子育てに対してやめたい、つらいと思うのはどんな時?ママやめたいと思うのは自分だけ?と不安と葛藤に苦しんでいるママたちは実際どのくらいいるのでしょうか?

ワンオペ育児、共働きの負担、子供への発育状態や接し方など…

人には言えない、そんなストレスや不安を抱えるママたちへ!

「育児疲れ度セルフチェック」や「ストレスを感じた時の乗り越え方」、困った時のサポート機関を紹介していきます。
大変な育児の不安やストレスを減らし、心が軽くなるお手伝いができれば幸いです。

実は7割のママが思う「子育てやめたい」

実は「子育てをやめたい」と感じたことがあるママは7割もいるんです。
株式会社インディゴ・フィルムズが行った「ママをやめてもいいですか」というアンケートでは、「思ったことがある」「たまにある」など子育ての辛さを感じているママが多くいるという調査結果となりました。

子育てをしていると、「子供が言うことを聞いてくれない」「自分の時間が取れない」など、自分の思うようにいかない育児に焦りやイライラで、本当は子どもに優しく接したいのに…笑顔で向き合いたいのに余裕がない…と感じてしまう事がたくさんあります。
それに加えて「危ない目に合わないように」「体調は大丈夫か」「発育は普通なのか」など、四六時中子どもへの心配事も尽きず、心の負担も大きくなります。

毎日「子供を育てる」という重圧を抱えながら「子育てしんどい…やめたい…」と、思うようにいかない子育てに限界を感じることも当然の事と思います。

子育てやめたいと思うのは私だけ?こんなこと考えるなんて母親失格?
そんなことはありません!

あなただけではないから大丈夫です。

子供のために毎日必死に頑張っているからこそ、ふとした瞬間に「子育てやめたい」と考えてしまうのは自然なことです。

そこで、育児がつらいと感じる時やその際の対処法、必要なサポート機関などさまざまな観点から「子育てやめたい」気持ちが軽くなる方法を紹介していきます。

まずは、次の章であなたの育児疲れ度をセルフチェックしてみましょう。

自分の状態を知ることで、どのようなサポートや工夫が必要なのかが見えてくるはずです。

あなたはどのくらい?育児疲れ度セルフチェック

こんな症状ありませんか?
以下の項目をチェックして自分の状態を考えていきましょう。

子どもを可愛いと思えなくなってしまった
最近イライラすることが増えた
最近笑った記憶がない
食欲もやる気も起きない
ただただひたすら眠く疲れている
誰にも会いたくない
他人の言葉に悪意があるように感じてしまう
ふと消えてしまいたくなる
なぜか急に涙が出てくる
家事や育児で頼れる人がいない
自分の育児に自信が持てない

1つでも当てはまったら育児疲れが溜まっているサインです!
多く当てはまっているようであれば専門機関への受診も検討してみてください。

【状況別】「育児がつらい」と感じるとき

一生懸命頑張っているからこそ「育児がつらい」と感じるときはたくさんありますよね?
では、実際に「育児がつらい」と感じる状況はどんな時かをみていきましょう。
こんな時つらい、やめたいと感じる事を”見える化”する事で、漠然としていたモヤモヤ感に気付き、今後の対応につなげていけると思います。

〇自分の時間がとれない

「もうこんな時間!」なんて言葉、私も毎日思っていました。
毎日時間に追われながらの家事育児。朝からバタバタ動いて気付いたら夕方…何てこと、よくありませんか?

独身時代は友人との食事や美容室に習い事など、自分の思うように時間を使うことができ、充実した日々を送っていた方も多いのではないでしょうか?

しかし、出産後は当たり前のように子どもを優先し、家事や育児に仕事など自分のペースで思ったように進めることができずに疲れを感じているママはたくさんいるでしょう。

子どもに振り回されてやらなきゃいけない事もできず、ゆっくりご飯を食べることも、落ち着いてトイレに入る事もままならないのに自分の時間なんて考える余裕もなくなってしまいすよね。

〇達成感がない

育児においての達成感とは何でしょうか?

仕事をしていると、今月の売り上げ目標やプロジェクトの完了など目に見えて目標が達成でき、「終わった!やり遂げた!」という充足感を感じていたことでしょう。

育児はどうでしょうか?
毎日同じことの繰り返しで目の前に目標もゴールもありません。
子どもが泣けば抱っこして、いつやってくるかわからない「ママ―!」攻撃に家事を中断するなんてことは日常茶飯事ですよね。やらなきゃいけない事はたくさんあるのに納得いくように進められず、終らせる事ができないフラストレーションを多く抱え、「終わったー!」という達成感なんてないですよね。

〇ワンオペ育児で頼れる人がいない。

日中は一人で子育てをしているママがほとんどではないでしょうか?
仕事から帰ったパパも疲れ切って平日は何もしてくれない、休日で家にいても「今日は仕事休みだから」とソファに寝転んで動画やゲーム、なんて話しをよく耳にします。

二人の子どもなのに、私には休みがないのに…と不満を抱えるママも多いと思います。

また、近くに親族など頼れる人もいなく、近くにはいても何かの事情で頼れないなど、育児を一人で抱え込まざるを得ない状況に孤独を感じるママも多くいるのではないでしょうか?

愚痴を言いたくても聞いてくれない、大変な状況を誰もわかってくれないなど、どんどんストレスは溜まっていく一方です。

〇子どもが言うことを聞かない

同じことを何度繰り返し言っても聞いてもらえない…もう言いたくないのに言わないといけない状況にイライラして疲れてしまいます。

怒鳴っても伝わらないのはわかっていても感情が抑えきれずつい怒鳴ってしまったり、
イライラして手を挙げてしまいたくなるママも少なくないのではないでしょうか?
そして、そんな感情になってしまう事に罪悪感を感じたり、子どもに対しても優しく接する事ができなくなったり…家事に育児に疲れている状況でどんどん心に自信も余裕もなくなってきてしまいます。

出典:子育てをしていて、今まで感じたことのない苛立ちやストレスを感じたことがある?

〇睡眠不足

寝たいのに眠れない…そんな状況のママが多いのではないでしょうか?

 

出典:ママのストレスの原因は睡眠不足?子育て中にストレスを感じることがあるママは90%以上!
株式会社ワコールの調査で、9割以上が子育てにストレスを抱え、そのうちの3割はその原因を「睡眠不足」と回答しています。

「睡眠不足」は育児中のママなら誰もが通る道ではあると思います。
しかし、日中の家事・育児でヘトヘトになり、いざ子どもを寝かしつけても全く寝てくれない、寝たと思ったら夜泣きが始まり…自分も寝たいのに眠れず、何の罰ゲームかと思うほど「過酷な道」だと思います。

私自身も、長女の幼少期にはまとまった睡眠時間が取れず、毎日睡眠不足でした。
毎日眠いのは当たり前なのですが、その上疲れも溜まってだんだんまともな思考ができなくなり、挙げ句に「ここから逃げたい」「子育てやめたい」と思うまでになってしまいました。

現役ママたちの実態調査

30代 小学5年生・小学1年生・4歳のママ
1人目の時は悲惨でした。何もわからず旦那も仕事が不定期で実家も遠い。
引っ越したばかりで知り合いもいなく、話したくても話せない。とにかく一人でした。
2人目以降も大変でしたが、1人目の経験があったので少し余裕を持って育児ができました。
30代 10か月のママ
夜泣きがひどく、何をしても泣き止まなくてこっちが泣きそうです。母乳以外は飲まないので旦那も対応できず寝かしつけは私だけ…正直疲れます。
30代 2歳・4歳のママ
旦那は積極的に育児をやってくれるけど、とにかく子どもに対して何でもやっちゃうのでトイトレも進まない。自分の思惑と違いすぎる育児感にイライラする。
40代 2歳・5歳のママ
上の子の癇癪がひどく、グレーゾーンと言われたときは「えっ?」と思いました。
上の子の前で下の子をかまうと暴れ出すので、幼稚園に行っているときしか下の子をかまえずかわいそうに思えてきます。癇癪を起すと下の子も泣くし私もつい怒鳴ってしまい、更に子どもはヒートアップしてしまい私をたたいたりしてきます。
旦那はあまり育児には参加してくれないので体力的にもヘトヘトです。
40代 1歳・4歳・小学2年生・小学6年生のママ
宿題はやらない、ゲームもやめない、毎日イライラしながら怒鳴り散らしても全然言う事聞かない。4歳児のお着換えイヤイヤは諦めてオムツ一丁でウロウロしてます。いつになったら子育てに慣れるのか謎です。

「ママやめたい」と思った時の3つの対処法

上記にも述べたように、育児がつらい、疲れた、やめたいと思う原因はたくさんあります。
そこで、心が楽になるとっておきの対処法を3つご紹介していきます。
今すぐの実践は難しいかもしれませんが、この対処法をやっていくことで徐々に心が軽くなっていくはずです。

1.完璧に頑張ろうとしない
家事育児を全て完璧にやらないと、ちゃんとしたママにならないと…そう思い込んでいるママはたくさんいると思います。

かつての私もそう思っていました。

子どもの食事に気をつかい、汗をかいたら着替えさせ、子どもと大人の服を分けて洗濯する。
天気が良い日は公園に連れて行かないと、買い物も行かないと、お昼寝もさせないと…
そうこうしてるとお風呂に夕飯に洗い物に寝かしつけ…
その日の「予定(仮)」を頭で考え、あれもこれもと”やらなきゃいけない事”にがんじがらめになって「ちゃんとやらなきゃ」というプレッシャーに押しつぶされていました。

家にいるんだから家の事はしっかりやらないといけない、子どものお世話も手を抜いてはいけない、「ママなんだから全部できて当たり前」と思い込んでるママも多いと思います。

確かに、これら日常の全ての”やらなきゃいけない事”を完璧にこなせるママも世の中にはいるかもしれません。
しかし、ママだって人間です。体力・気力・時間にも限界があります。
ママだから「〇〇しなきゃいけない」にとらわれすぎて自己嫌悪に陥り、「ちゃんとしなきゃ」の呪縛に体も心も疲れ切ってしまいます。

家事を手抜きしたぐらいで命に関わる様なことになるわけではありません。
むしろ、その分子どもと関わった自分に「よくやった」と拍手を送れるよう、まずは「完璧」を目指すのではなく、心に余裕を持てるよう適度に手を抜くことも実践してみましょう。

2.一時預かりなどで子どもと離れる時間を作る
子どもと離れるって、そうは言っても…と思っていませんか?
実は意外と多いんです、育児に疲れたママさんが保育園などの一時預かり支援を利用すること。

働いてもいないのに預けるなんて…と罪悪感が出るかもしれません。
しかし、育児を限界だと感じているママさんがずーっと子どもと一緒にいても解決するどころか、「またダメだった」「イライラする」と自分を責め、負のスパイラルに追い込まれていくことでしょう。
「優しくしたいのに」「笑顔で接したいのに」と本当は育児を楽しみたいはずなのに、毎日同じように子どもと接していても疲れ切った心と体では気持ちの切り替えはとても難しいと思います。

まずは、ママ自身の体が休める状況を作ることがとても大切です。
体を休め気持ちを落ち着かせられるようになると、だんだんと余裕もでき子どもに対しての接し方も変わってくると思います。

3.周りと比較しない
周りの幸せそうにしている状況と自分を比べて「あの人はできているのに」と自分がそうじゃない事に焦りやイライラを感じ、「自分もちゃんとしなきゃ」という感覚になっていませんか?

私自身、周りのママさんを見ていると「あの人はいつも笑顔だ」「いつも楽しそう」とか自分とは違う状態に「なんで私は…」と落ち込んでいました。
更にはSNSで有名人の子育てを見て、自分とのあまりの違いにショックも受けました。
小さい子供がいるのに常に家がキレイだったり、おしゃれなお皿におしゃれな盛り付けのご飯だったり、毎日お化粧してきれいな服で毎回お出かけしていたり…自分が全く出来ていないことに不安も感じました。

他人の幸せそうな子育てと比べて「あの人はちゃんとしてる」と感じてしまう事はたくさんあると思います。そして、その他人の「ちゃんとしてる」事ばかりに囚われて自分が「できないダメなママ」とネガティブな感情になってしまい、どんどん落ち込んでしまいます。

でも、考えてみてください。
誰しも生活環境も違えば考え方も違う、好きな食べ物も趣味も服も何もかもが同じパターンの人間なんていないんです。境遇が似ている事もあるかもしれませんが、それでもやっぱり他人と自分は違うんです。
他人と自分を比べても良い事は何もありません。

何よりも、子どもにとってあなたが誰にも代えられない唯一のママであることに間違いないのですから、その事に自信を持ってください。

困った時のサポート機関

「子育てがつらい」と感じたら、とにかく一人で抱え込まずに誰かに頼る事が大事です。
ここではいくつかの専門機関や各自治体の子育て窓口などを紹介していきます。
身近に相談できる人がいない、どこに相談していいかわからない時はぜひ利用してみてください。

【各地域の子育て相談】

直接出向く対面型の「窓口相談」や、自治体によっては対面しない「電話」や「オンライン」での相談を受け付けています。
専門的な知識のあるスタッフがママの心身の状態を聞き、きちんと対応してくれますので安心して相談してみてください。

◎児童相談所
24時間365日、無料で電話相談ができます。
「児童相談所」と聞くとちょっとそこまでは…と尻込みしてしまうかもしれませんが、育児不安を抱える保護者の育児相談にも真摯に対応してくれます。

電話番号 189

◎各地域の保健センター
窓口相談か電話で無料で対応してくれます。
各地域担当の保健師と繋がることができ、ママの悩み相談や自身に合ったサポートの提案をしてくれます。

◎子育て支援センター
各地域でNPO団体などが運営している原則無料のサービス事業です。
支援センターごとに事業内容は異なりますが、地域の保育所や児童館など身近な施設で親子の交流や育児相談・子育ての不安などを総合的に対応してくれる施設です。

「子育て支援センター」でお近くの施設を検索してみてください。

【全国対応の電話やオンラインでの相談】

直接会うことに抵抗がある方は、匿名での相談窓口もあります。
もちろん秘密厳守ですので安心して利用してみてください。

◎よりそいホットライン
無料・匿名で相談できる相談窓口です。
電話相談や周りに声を聞かれたくない人にも対応できるチャット相談も受け付けています。

電話相談 0120-279-338(岩手県・宮城県・福島県は0120-279-226)
チャット相談 子育てもやもやしゃべルーム

◎あなたのいばしょ
24時間365日対応の相談機関です。
相談内容によって緊急性が高い場合は、児童相談所などの関係機関へとつなげてくれます。

チャット相談 あなたのいばしょ

【一時預かり】

◎認可保育園・認定こども園・一時保育専用施設など
各地域の保育園やこども園などでは緊急時やリフレッシュしたいママに対して、子どもを数時間預けられる「一時預かり」があります。

利用料は施設や自治体によって異なります。
1時間あたり200円~600円
1日あたり2,000~5,000円程度
※家庭の所得によっては減免が受けられる場合もありますので、利用施設または各地域の「子育て支援課」へお問い合わせください。

また、子どもを夜間に預かる「ショートステイ」を実施している施設もあります。
子どもと離れてリフレッシュしたいと感じたら、お住いの地域の「一時預かり」で検索すると近くの対象の施設が出てくると思います。
事前に予約が必要となりますが、専門のスタッフがしっかりと子どものお世話をしてくれるので安心です。

◎ファミリーサポートセンター
お住まいの地域の「ファミリーサポート会員」が「助けてほしい人(保護者)」の援助を行ってくれます。「ファミサポ」とも呼ばれています。
各自治体によって利用料金・時間帯は異なりますが、まずは登録しておくといざという時に利用しやすいと思います。
保育を必要とする理由は問われませんので安心してご利用ください。

厚生労働省/ファミリーサポートセンターのご案内

【病院へいく】

先ほどのセルフチェックで該当する数が多かった方、毎日毎日同じこと考えてしまう方は一度自分の状態を専門医に診てもらいましょう。

普段口に出せないママの「つらい」「助けて」という感情をしっかりと言葉に出して伝える事が重要です。
子どもの発育などについての相談ではなく、育児に限界を感じているママの気持ちをそのまま吐き出してみましょう。

◎心療内科・・・軽いうつ症状、体と心に不調を感じる。
◎メンタルクリニック・・・体調がよくない、うつかなと感じる。
◎精神科・・・日常生活に支障が出るほど体と心に不調を感じる。

どこを受診すればいいか迷った方は下記サイトも参考にしてみてください。

〈参考サイト〉
精神科・心療内科・メンタルクリニックの違い。どっちに行くべき?

病院は抵抗がある…と思う方もいるかもしれません。
しかし、自分自身を追い詰めるほど限界を感じている方は専門の医師に相談し、必要な処置を受けることも重要です。

まとめ

「子育てに不安は付き物」なんて言葉、よく聞きます。
不安になるのは子どもに一生懸命向き合っている証拠です。
「子育てやめたい」と逃げ出したくなったら、けして一人で抱え込まず、「誰かに話す・相談する」をまずは心がけてみてください。
あなたを助けてくれる人は必ずいます。
そして何より、あなたは子どもにとっては大好きな最高のママなんです!
笑って子どもと向き合える時間が増えるよう、まずはママ自身をおおいに褒めて労わってください。

〈参考サイト〉

ママスタ:旦那に「あんたも子どもも捨ててどこかに行きたい」と言ってしまった話

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